いかなる離婚であっても、何の話し合いも無く離婚が成立することはまずありません。
黙ってお互いに離婚届に判を押して全てが終わり、一切の交渉がなくなるなんていうことは現実にはありえません。
夫婦間で離婚することは合意していても、財産分与はどうするか、子供がいればどちらが親権を取るか、などを話し合わなければ離婚は成立しないのです。
したがって、あらゆる離婚において、たとえ協議離婚であっても、自分が納得し満足する形で離婚を成立させるためには、話し合いで自分に有利な結論に持っていく交渉(ネゴシエーション)術やプレゼンテーション能力を如何なく発揮しなければなりません(離婚後の人生がかかってますから)。
ここで忘れてはならないのは、一般的に交渉やプレゼンテーションの能力は女性より男性の方が優れているということです。
交渉の目的は、結論を自分が満足できる所(目標)に落とし込むことであり、交渉というものは優れて戦略的かつ論理的な戦術です。
男性は基本的に女性よりも論理的な思考ができ、感情をあまり表に出さないものです。
交渉過程においては、決して感情的に声を荒げたり相手を罵倒したり(戦略的にあえておこなうことはOK)、ましてや強迫や暴力に訴えたりなどしては絶対にいけません。
また、男性は職業上、対外的にも組織内においても、日常的に交渉や調整をおこなうことに慣れています。
ですから、男性には離婚の話し合いの場においても、その交渉経験や能力を十分に活用してもらいたいものです。
交渉相手を離婚しようとしている憎い妻だと思うと感情的にもなるしょうが、有利な取引を結ぼうと営業をかけている見込み客、あるいは新しいプロジェクトに否定的な上司に対して、交渉やプレゼンテーションをするような心構えで、あくまで理性的・戦略的に進めてください。
大事なのは手に入れる結果であって、交渉プロセスで相手をやっつけたり思い知らせてやることでは決してありません。
名より実を取りましょう。
ビジネスの交渉では、WIN‐WIN(相手に勝たせて自分も勝つ)を目指すようにとよく言われますが、離婚の話し合いにおいても同じです。
自分や相手の置かれている状況を冷静に把握して落とし所(絶対譲れない離婚条件や目標)を決め、それを超える過大な結果は期待せず、ある程度相手に花を持たせてあげて(相手に勝たしてあげて)、一番大事な果実を必ず掴み取るようにしましょう。
話し合いの過程で妻が泣いたり感情を爆発させた場合には、いったん話し合いを中断しましょう。
感情的になった相手とのやりとりにわずらわしさを感じたり、また同情してしまったりして、つい大幅な譲歩をしてしまうことがあるからです。
女性の場合、計算ずくで泣き落としなどの手段を講じてくることがありますが、多くの男性はそれを見破ることができません。
冷静な話し合いができないと感じたら、いったん話し合い自体を打ち切り、相手がそれに食って掛かってきても毅然として取り合わないことです。
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